2017 年 18 巻 2 号 p. 71-74
岩手県では2010年から全基幹型臨床研修病院は研修協力病院として届け出を行い、相互研修を可能にした。これに伴い各病院の臨床研修の質保証が必要になり、相互評価を2013年から開始した。評価を行う病院の組み合わせは臨床研修実務者で構成するいわてイーハトーヴ臨床研修ワーキンググループが決定した。方法は2病院ごとに組を作り、審査を受けない病院の臨床研修プログラム責任者と事務担当者がNPO法人卒後臨床研修評価機構(JCEP)の評価者とともに4〜5名で訪問調査をする。評価はJCEPの自己評価調査票を使用し、1日の訪問調査を行った。調査後は報告書と県知事による受審証を評価受審病院に授与し、結果は県内の研修病院で情報共有した。訪問調査による相互評価は、県内各研修病院の質向上に寄与できる可能性がある。その取り組みを紹介する。