2020 年 21 巻 3 号 p. 154-158
本研究の目的は、助産過程を展開する上で電子パルトグラムシステムに関する課題を明らかにすることである。
研究デザインは、質的記述的研究である。電子パルトグラムシステムを使用している4施設21名の助産師を対象とし、電子パルトグラムシステムの課題について半構造的インタビューを行った。その結果、【把握しづらい全体像】、【助産師の思考プロセスとの隔たり】、【困難な即時入力】、【困難なリアルタイムでの情報共有】、【ICTを活用したシステムの不足】の5つのカテゴリが抽出された。
本研究で明らかとなった課題を改善・解決するためには、助産師の思考プロセスとの隔たりを最小限とし、対象者の全体像の把握を容易とするテンプレートを電子パルトグラムシステムに組み込む必要性が示唆された。また、ICTを最大限駆使して助産過程展開を支援し、ケアを行いながらもリアルタイムに情報を入力できるような入力支援機能が求められていた。