医療マネジメント学会雑誌
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ヴァリアンス分析とチームのエビデンスに基づく、適切な在院日数の検討
再還流に成功した急性心筋梗塞を対象として
宮澤 総介成味 純宮田 晴夫鈴木 厚子杉浦 徹吉原 修
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2001 年 1 巻 3 号 p. 215-218

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抄録

適切な在院日数を検討する目的で、急性心筋梗塞58例を対象として、医師が記載したヴァリアンスを集計、分析した。
その結果、心筋梗塞に特有の虚血、心不全、不整脈などのヴァリアンスは3日で88%、5日で97%、8日で100%解決した。発熱、譫妄、貧血など、その他のヴァリアンスは5日で80%、8日で100%が解決した。したがって、インターベンションが成功した急性心筋梗塞における在院日数は、8日間まで短縮することが可能であると考えられた。
ヴァリアンスを集計、分析することはチームのエビデンスを導き出すための過程であるとも言え、適切な在院日数を検討するうえで有用である。

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