医療マネジメント学会雑誌
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ケアの満足度
人工股関節全置換術 (THA) 術後患者における良肢位保持との関連
及川 智子高橋 恵子
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2001 年 2 巻 2 号 p. 158-161

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抄録

近年、患者自身の医療機関に対する意識の変化から、患者を主体とした医療に対する患者の満足度を評価することの重要性が求められている。患者の満足度を把握することによって、実際のケアやサービスにフィードバックし、よりよい方法を検討していくことができる。
これまで、患者の満足度について多くの調査が行われてきており、様々な評価用具の開発が行われてきた。しかしながら、看護ケアの概念的枠組みや測定用具としての信頼性・妥当性においては課題が残されており、ケアに対する満足度調査に触れたものはあまり研究されていない。そこで、今回当病棟でTotal Hip Arthroplasty・人工股関節全置換術 (以下THAと略) クリティカルパスを使用している患者を対象に、良肢位保持に関するケアが実践されているかどうかを検証し、さらに患者満足度との関連を検討することを目的に本研究を行った。今後私達が行ったケアの結果、患者にどのような効果をもたらしたのか、患者がどれだけ満足してくれたのかを検討するためには、結果から評価していくことが重要と考える。

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