医療マネジメント学会雑誌
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腹腔鏡下胆摘術に対するクリティカルパスと患者意識
梅北 信孝田中 荘一真栄城 剛宮本 幸雄阿部 秀樹井上 暁松尾 聰北村 正次
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2002 年 2 巻 3 号 p. 355-358

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抄録
我々は腹腔鏡下胆摘術において、クリティカルパスによる短期入院を施行し、患者の意識調査をアンケートで行った。パスの概要は術前日に入院。術後3日目までに退院とした。平均術後在院日数は2.9日であった。退院時には51%が不安をもっていたが、外来予約日まで87%の症例が問題なく過ごせたと答えた。退院後55%が3日目までに仕事に復帰していた。術後入院日数についてはよかったとするものが61%と多かったが、さらに数日の入院希望したものが37%あり、日帰りを希望したものは2%にすぎなかった。2-3日の術後入院でほぼ満足がえられていた。入院費用も安かった。しかし、現在の保険内ではさらに数日の入院を希望する患者も多かった。
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