医療マネジメント学会雑誌
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当院における委員会再編の経過
勝尾 信一林 正岳
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キーワード: 病院, 委員会, 再編
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2004 年 5 巻 3 号 p. 457-461

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抄録
病院の業務は本来の病院組織と委員会組織によってまかなわれていることがほとんどである. この委員会組織を有効に機能させるために委員会組織の再編を行ったので報告する. まず12名からなる委員会再編プロジェクトチームを発足させ, 現状調査および問題点の抽出・改善をし新たな委員会組織を編制した. 既存の26委員会等組織は名称が統一されず責任者も集中し, 開催時期も統一されていなかった. また委員会等の設立基準がなく, 活動内容が不明確で権限が定められていなかった. そこでプロジェクトチームで委員会の設立基準を複数部署からの委員で構成し中間決定権のあるものとし, 各委員長を指名した. また全体を把握する組織としてTQM委員会を新設した. 各委員会は目標・実績・議事録等をTQM委員会に提出し, TQM委員会は委員会の活動内容を把握し委員会間の調整を行う. 各委員長の人事権もTQM委員会が持つ. 26の委員会等は部長会を上部組織として委員会組織とは切り離して存続させ, 残り25委員会等のうち継続15統合吸収4廃止2新設12とし, 8部門29委員会に再編された, 委員会は基本的に時間外の定期開催とした. 2003年4月より正式に活動を開始し, 成果を出してきている. 委員会活動に対する報酬が今後の課題である.
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