医療マネジメント学会雑誌
Online ISSN : 1884-6793
Print ISSN : 1345-6903
ISSN-L : 1345-6903
小規模病院におけるNST活動
秋山 和宏桜井 裕之
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 5 巻 3 号 p. 454-456

詳細
抄録
透析医療を専門とする小規模病院におけるNST活動の成果につき報告する. TPNとENの比較において, 延べ可数はNST開始後半年で逆転し, EN症例数が優位となった. 抗菌薬の年間使用回数は第3世代以上セフェム, カルバペネム系, バンコマイシンは各々574→237, 252→154, 298→158と半減していた. また, グロブリン製剤も119→41と減少しており, 計387万円/年の削減となった. バンコマイシンの使用量を見てもMRSAの発生が減少した. 褥瘡患者数は1年後より減少し, 入院患者に占める割合は5%以下となった. NST設立後で平均在院日数の短縮化は認められなかった. なお, 当院ではクリティカルパスの取り組みは始めていない. これらのアウトカムの他に, NST設立によりチーム医療の機運が院内にもたらされた. 褥瘡対策チーム, 嚥下訓練チーム, ICTが順次設立され, クリティカルパス運営委員会も設立準備中である. 数字上のアウトカムは十分なものではないが, 人材育成, 組織改革については, 小規模であるが故に絶大なる効果があったと考えられた.
著者関連情報
© 医療マネジメント学会
前の記事 次の記事
feedback
Top