抄録
当院では患者の人権と安全の確保に配慮し, 平成14年10月に「抑制の適応」と「抑制の原則」からなる「身体抑制基準」を作成した.同時に身体抑制が必要な理由, 方法およびその合併症などを記載した「身体抑制に関する説明書・同意書」も作成した. それらを実際に使用するなかで, 必要以上に長い身体抑制の存在が明らかになった.そこでより適正な身体抑制実施のために「身体抑制解除手順」を作成し, 不必要な身体抑制をできるだけ早期に解除できるようにした.その結果, 抑制解除の標準化は図れたが, 看護師単独では積極的に抑制解除に踏み切る困難さが明らかになったため, 医師のこの分野における更なる関与が求められる.