2010 年 7 巻 p. 13-24
本研究の目的は、短期大学生(~322名)を対象に、X線の被爆がない超音波法を用いて踵骨の骨強度を測定し、これまで有意な相関が報告されている体重や体脂肪率などの体格指標に加えて、形態測定による周囲径や超音波法による筋厚や皮下脂肪厚、また筋力や柔軟性などの体力要素が踵骨骨強度推定の指標として有効か検討することである。体格指数(身長、体重、BMI、%fat)はいずれも踵骨骨強度と有意な相関関係にあったが体重が最も強い相関であった。上腕後部、大腿後部の筋厚と5部位の総筋厚が踵骨骨強度と有意な関係であった。皮下脂肪厚には腹部、大腿後部、5部位の総皮下脂肪厚に踵骨骨強度との有意な関連が認められた。上腕部、大腿部、腹部周囲径はいずれも踵骨骨強度との有意な関連が認められた。体力テストを実施した結果、すべての種目が全国レベル以下であった。その中で背筋力、握力と踵骨骨強度に相関が認められた。これらの結果から、若年女性を対象とした踵骨骨強度を推定する指標として、ある特定の部位の筋厚、皮下脂肪厚、また両組織を合わせた周囲径が有効である可能性が示唆された。また筋張力発揮能力とも骨強度との関連が示唆されたことから、筋力測定が骨強度推定の指標として有効であることが示唆された。