2010 年 7 巻 p. 41-56
本研究の目的は,工学設計教育への新たな知見を提供するために,システマティックな分析に基づく教授方略を用いた大学体育授業の実践が,コミュニケーション行動に対する自己効力感へ及ぼす影響について検討することであった.
大学生72名を対象が,ランダムに3つの群に分けられ,バレーボールを教材に採用した授業に参加した.その結果,学習者間のディスカッションを通じて複数選択肢から学習内容を選択・決定する教授方略が,授業後のコミュニケーション行動に関する自己効力感や満足度などに最も有益であることが示唆された.今回の検討により,教授方略を適切に用いることによって,教養科目としての大学体育授業が,工学設計教育の一端を担うものとなりうる可能性が示唆された.