大学体育学
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研究資料
海浜実習の教育効果に関するアンケート調査研究
-学部の教育目標を達成するために-
大槻 毅荒井 宏和小粥 智浩稲垣 裕美小峯 力上野 裕一
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 9 巻 p. 101-107

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抄録

本調査の目的は、海浜実習の教育効果を検討することである。調査対象は、R大学S学部の海浜実習とし、同学部の教育目標および同学部における海浜実習の教育目標に沿って20項目のアンケートを作成し、受講生247人を対象に、実習の参加前、終了直後、終了4ヶ月後にアンケート調査を実施した。その結果、海浜実習には教育効果があり、R大学S学部の海浜実習では、自ら考えて行動し、それを省みる力の向上に期待できることが示唆された。また、ヒトを含めた動植物の生命を尊ぶ態度や、それを後進に伝えようとする意欲の育成が期待できることも示唆された。これらの効果の中で、通常の学生生活や日常生活に関連づけやすいものについては、一定の継続効果が期待できるが、今後は、海浜実習の終了後、継続的・発展的な学生の成長を支援する態勢づくりについても検討する必要があると考えられた。

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© 2012 全国大学体育連合
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