日本保健科学学会誌
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要介護者におけるショートステイ利用前後の神経精神症状の変化に関連する要因
岡前 暁生浅川 康吉
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2018 年 21 巻 1 号 p. 28-35

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抄録
ショートステイを利用する要介護者の利用前後における神経精神症状の変化の関連要因を明らかにすることを目的とした.対象は要介護者50 名で,神経精神症状はNPI を改変したNPI 重症度2 日間評定版を用いて評価した.関連要因として離床時間などを調査した.NPI 重症度2 日間評定版の変化値から症状の低減群と非低減群に分類し,NPI 重症度2 日間評定版の変化(低減群・非低減群)を従属変数,2 群の比較により有意差が認められた変数を独立変数として多重ロジスティック回帰分析を行い,カットオフ値を算出した.有意な関連要因として,施設の離床時間から自宅の離床時間を減じた離床時間の差(低減群で離床時間の差が大きい,p < 0.05)が抽出された.カットオフ値は2.5 時間(感度:0.647,特異度:0.879)であった.ショートステイ利用中の施設における離床時間と自宅での離床時間との差はショートステイ利用前後にみられる神経精神症状の変化と関連していることが示された.
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2018 日本保健科学学会
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