抄録
【⽬的】本研究の⽬的は,産後の妻に夫が⾏っている⽀援と,夫の⽀援内容に対する妻の思いを明らかにすることである.本結果から産後の妻に望ましい夫の⽀援と助産師が⾏う夫婦への⽀援⽅法を検討する.【⽅法】Web 版医学中央雑誌Ver.5 を⽤い,産後・夫婦・夫・⽀援・⼦育てをキーワードに原著論⽂を検索した.抄録を熟読し、産後の妻への夫の⽀援内容が明確に記述されている8 件を対象に⽂献検討を⾏った.【結果】産後の妻に夫が⾏っている⽀援は,家事育児への協⼒,精神的援助に⼤別された.またこれら2 つの他に夫婦関係に影響を与える要因として「⼦どもが⽗親を好き」「夫の⽣活が⾃⽴している」があった.夫の⽀援の具体的な⾏動として,⽗親役割を果たすこと,夫⾃⾝が⾃⽴すること,家事育児を⾏うこと,家事育児への努⼒の姿勢を⾒せること,⼀緒に育児をしていく意識を持つこと,妻の頑張りを肯定的に評価すること,⼦供への愛情を⽰すことがあった.【考察】夫は妻に対して,体調などを含めた⼼⾝の部分に対して⽬を向け,妻に共感し,⽇ごろの家事育児の頑張りを認め,育児の⼤変さを分かち合うパートナーとしてサポートしていくことが必要である.また助産師に期待される⽀援として,妊娠期から産後を⾒据えて妻と夫の家事育児に対する意識の違いや価値観などについて話し合うことを促し,夫が親になるという意識を⾼め,妻に寄り添う気持ちが育つように関わることが⾒出された.