抄録
神戸高速鉄道交差部開削トンネル工事は、地下鉄営業線を120m区間に渡って仮受けし直下を交差して阪神高速道路神戸山手線を建設する国内最大規模のアンダーピニング工事である。仮受け鋼管杭を打設するスペースを地下鉄直下に設けるために薬液注入による地盤改良を行ったあとメッセル工法による導坑(高さ3.5m×幅3.0m)を掘削した。設計ではFEM解析により掘削時の安全性について検討を行った。施工時には導坑間に計測点を設けて水平変位を計測し、設計値と比較することにより、掘削時の応力解放率について検討を行ったので紹介する。