構造設計にかかわるユーロコード(EC)はまもなく世界初の地域コードとなる.このコードはISOに強い影響をもつと予想されており,その影響がわが国にも及ぶことが懸念されている.わが国でも7年前から,より包括的な基礎の設計コードについて検討してきた.これが(愛称)地盤コード21である.地盤コード21はわが国と先進国の技術レベルを勘案してEC7と比肩するコードとなることを目的に議論を進めてきた.ここでは,EC7と地盤コード21を主として,(1)性能設計,(2)耐震問題,(3)地盤技術者と構造技術者の関係,の観点から比較することにより,今後の国際社会における基礎設計のあり方を探ることにする.