抄録
2000 年から 2009 年までの 10 年間に琉球大学医学部付属病院耳鼻咽喉科を受診した声帯麻痺 130 例について検討した。男性が女性の 2.4 倍と多く、男性では 60 歳代に、女性では 70 歳代に最も多く認めた。麻痺側は左が右の約 3 倍多く、麻痺声帯位は副正中位に最も多かった。麻痺の原因としては術後性では大動脈瘤、心疾患に多く、甲状腺癌の割合が少なかった。麻痺の改善率は全体で 25.4%であり、挿管性は 81.8%、特発性は 43.8%であった。心疾患手術後に声帯麻痺を起こす可能性についても認識する必要があると考えられた。