抄録
急性特発性血小板減少性紫斑病 (AITP) は抗血小板抗体により血小板凝集を来し、血小板が網内系に取り込まれ補体を介して破壊されることによって引き起こされる疾患である。症例は 81 歳、内視鏡下副鼻腔手術後の鼻出血を契機に AITP と診断され、止血に難渋した。本症例では術前検査、既往歴で異常所見は認められず、また各種検査にて血小板減少の原因は不明であった。重症の AITP に対してはさまざまな治療法が行われているが、今症例に対してはステロイド、ヒト免疫グロブリンを投与することによって治療可能であった。