抄録
症例は 68 歳、男性。1987 年嗄声が出現し、1990年2月当院初診。声門下輪状軟骨右側に腫瘍を認め、1992 年 12 月喉頭載開による喉頭腫瘍摘出術、気管切開術を施行。術後病理では軟骨腫の診断であった。その後同側甲状軟骨に再発を認め、2006 年 11 月喉頭腫瘍摘出術を施行し、術後病理では喉頭軟骨肉腫 Grade Ⅰとの診断であった。再度再発を輪状軟骨左側に認め、2013 年 7 月喉頭腫瘍摘出術を施行し、現在無担癌生存中である。度重なる再発に対し喉頭全摘せず、局所切除による喉頭温存に努め、quality of life を維持することが可能であった。低悪性度喉頭軟骨肉腫に関しては音声機能温存を念頭に手術を行うことが大事と思われた。