耳鼻と臨床
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原著
小児リンパ管腫・ガマ腫に対して OK-432 治療を行った症例の検討
村上 和子西平 啓太土橋 奈々柴田 修明
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2021 年 67 巻 1 号 p. 7-12

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抄録

2015 年 1 月から 2018 年 12 月までに当科にて OK-432(ピシバニール®)治療を行った小児のリンパ管腫 2 例・ガマ腫 3 例(舌下型 1 例、顎下舌下型 2 例)について検討した。治療効果は、消失 2 例、縮小 2 例、不変 1 例であり、消失した 2 例はいずれも嚢胞状リンパ管腫症例であった。当科の治療方針として、嚢胞状リンパ管腫に対しては、OK-432 を第 1 選択と考える。ガマ腫に対しては、低侵襲の希望があれば、OK-432 を第 1 選択とし、短期間での根治の希望が強ければ、舌下腺摘出術を選択する。OK-432 に伴う副作用としては、咽頭後壁や副咽頭間隙への進展が認められる場合は、術後呼吸困難が生じることがあるため、前もって対応を検討しておくことが必要である。

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