当科で 2013 年 4 月から 2019 年 12 月の 6 年 9 カ月間に喉頭全摘出術を行い、残存咽頭粘膜を一次縫合して閉創した 36 例について、咽頭皮膚瘻の発生率と危険因子について検討した。発生率は 25%(9/36 例)であった。糖尿病合併例では 50%(3/6 例)と高いが、評価においては診断名や血糖値ではなく、組織の血行障害の程度による病態でのリスクの把握に努めるべきであった。救済手術例での発生率は 31.6%(6/19 例)で、救済手術例全例への血流豊富な皮弁による予防的被覆の適用は過剰と考え、引続き早期処置で対応する方針とした。