耳鼻と臨床
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原著
錐体尖病変 15 例の検討 −錐体尖真珠腫とコレステリン肉芽腫−
守谷 聡一朗野田 哲平小宗 徳孝宮本 雄介村上 大輔土橋 奈々松本 希中川 尚志
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2023 年 69 巻 1 号 p. 1-8

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抄録

2013 年 1 月から 2021 年 7 月の期間に手術治療を行った錐体尖病変 15 例を検討した。コレステリン肉芽腫 4 例では、1 例が経乳突的に、3 例は経鼻的にドレナージルートを作成した。錐体尖真珠腫 11 例では初発例 5 例、再手術例が 6 例であり、進展経路は迷路上型が 7 例、広範迷路型 2 例、迷路下型 2 例であった。迷路上型では進展範囲の小さな症例は経上半規管法により低侵襲に摘出し得たが、進展例や再手術例では中頭蓋窩法や、中頭蓋窩法と経迷路法の combined approach が必要であった。広範迷路型では経蝸牛 + 中頭蓋窩法の combined approach を行い、迷路下型では進展範囲に応じて蝸牛下法や迷路下法を用いた。コレステリン肉芽腫全例と錐体尖真珠腫の 3 例で聴力温存できた。錐体尖は側頭骨最深部に位置し、手術アプローチの選択が重要である。聴力や病変と解剖学的構造の位置関係を考慮して術式を選択する必要がある。

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