耳鼻と臨床
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原著
急性期から介入した一側性前庭障害患者に対する前庭リハビリテーションの有効性
甲斐 有城伊藤 恵子
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2023 年 69 巻 1 号 p. 9-15

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抄録

一側性前庭機能障害の患者に対して急性期より前庭リハビリテーション(以下、前庭リハ)を施行し、運動機能を評価した。対象は、2019 年 6 月から 2022 年 2 月までに一側性前庭障害で入院した 22 例である。入院後可及的早期に理学療法士による個別前庭リハを開始し、運動機能を Timed Up and Go Test(以下、TUG)と Five-Times-Sit-to-Stand Test(以下、FTSST)を用いて評価した。発症から前庭リハ開始までの中央値は 5 日であった。有害事象は認めなかった。前庭リハ前後で TUG、FTSST は共に有意に短縮していた。40 − 60 歳台、70 − 80 歳台と 2 群に分けたが、年齢別で有意な差は認められなかった。22 例中 5 例で、前庭リハ前後での Dizziness Handicap Inventory(以下、DHI)、重心動揺計での閉眼時総軌跡長を測定したところ、共に改善を認めたが有意差はなかった。めまい発症後、早期に開始した理学療法士による個別前庭リハは、全症例において実施可能で、めまい患者の運動機能を改善させた。

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© 2023 耳鼻と臨床会
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