耳鼻と臨床
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大阪大学における鼻アレルギーの現況 (第17報)
新しい特異的IgE検査法MASTについて
別所 佳代子荻野 敏原田 保入船 盛弘洪 蘇玲松永 亨
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キーワード: MAST, RAST, 皮内テスト, nasal allergy
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1991 年 37 巻 1 号 p. 33-39

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抄録
多項目を同時に測定できる, 新しい特異的IgE測定法であるMASTについて検討した. 6項目以上陽性を示す例が25%認められるなど, 同一血清で同時に多数の抗原が検出されるものが, かなりの頻度で認められた.
HD, DI, D2, スギなどほとんどの抗原でRAST法とは高い相関を示し, 一致率も高かつた. 皮内テストとも高い相関が認められたが, 皮内テスト (+) MAST (-) である例もかなり認められた.
MAST法は測定が短時間ででき, また方法も簡易であり, アレルゲン検出に有用な検査になり得ると思われた.
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