抄録
在宅医療が1994年に法制化され、高齢者社会やQOLを求める人々の生活の変化により地域医療システムの整備とともに推し進められいる。訪問看護ステーションは、在宅医療を推進するために制度化され、小児から高齢者までまた、種々の疾病や障害を持った方へ必要な訪問看護サービスを提供している。その訪問看護サービスは、心身の状況の観察や機器の管理等の直接看護に加え、対象者をとりまく主治医をはじめとする、多種の在宅支援サービス機関との有機的な連携を実践するためのケースマネジメントまで幅広く実践している。在宅気管切開患者が、在宅でどのように生活しているかを、訪問看護ステーションのかかわりの中から報告し、問題点を示唆し課題を述べる。