耳鼻と臨床
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小児の単純性慢性中耳炎の治療成績
サンドイッチ法と接着法の比較
永井 知幸浅見 鳴子大迫 廣人牧元 宏井藤 健紀井 登志哉
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2002 年 48 巻 2 号 p. 78-82

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抄録
小児の鼓膜形成術が接着法で可能か、手術治療を行った12歳以下の小児の73耳を検討した。内訳はサンドイッチ法を行った35耳と接着法を行った38耳である。サンドイッチ法の初回鼓膜穿孔閉鎖率は86%、接着法の初回鼓膜穿孔閉鎖率は63%であり、再手術を行った結果はそれぞれ94%と92%の最終鼓膜穿孔閉鎖率であった。接着法の手術手技として、鼓膜縁は輪状に切除し、鼓膜の皮膚層を少し外側に剥離して、筋膜をオーバーレイあるいは栓をするように置いた症例で、再穿孔が少なかった。
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