耳鼻と臨床
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通年性アレルギー性鼻炎に対するベシル酸ベポタスチンの臨床評価
名倉 三津佳岩崎 聡浅井 美洋大蝶 修司加納 有市東 尊秀峯田 周幸
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2007 年 53 巻 1 号 p. 40-45

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抄録
通年性アレルギー性鼻炎患者22名にベシル酸ベポタスチンを投与し、臨床症状、QOL (quality of life) の改善効果をJRQLQ (日本アレルギー性鼻炎標準QOL調査票) を用い検討した。くしゃみ、鼻汁、鼻閉の症状スコアは、それぞれ投与3日目から有意な改善効果を示した。QOL 17項目のスコアも、投与3日後において改善傾向を示し、特に「勉強・仕事・家事の支障」、「精神集中不良」、「思考力の低下」、「外出の支障」、「倦怠感」、「疲労」、「気分が晴れない」、「いらいら感」の8項目は投与3日後から有意差が認められた。ベシル酸ベポタスチンは症状改善効果に優れているだけでなく、QOL改善効果においても早期より有用であることが確認された。
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