耳鼻と臨床
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小児通年性アレルギー性鼻炎に対するエバスチン口腔内崩壊錠の効果と服薬感
鳥谷 尚史江浦 正郎鳥谷 龍三犬童 直哉田中 文顕中野 幸治大磯 正剛五十川 修司
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2007 年 53 巻 1 号 p. 46-54

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抄録
小児通年性アレルギー性鼻炎患者の服薬コンプライアンス向上に貢献できる可能性の有無を探るため、エバスチン口腔内崩壊錠 (OD錠) の臨床効果と服薬感の調査を行った。小児通年性アレルギー性鼻炎患者124例にエバスチンOD錠 (体重40kg未満は5mg、40kg 以上では10mg) を1日1回、約2週間投与し、投与前後の自覚症状と鼻局所所見の変化を調べ、さらに投与後の受診時にOD錠の服薬状況、服薬感をアンケートにて調査した。投与後には、自覚症状 (くしゃみ発作、鼻をかむ回数、鼻閉、日常生活の支障度) および鼻局所所見はいずれにおいても有意に改善した。アンケート結果から服薬状況と服薬感の関係を解析すると、水と一緒に服用する従来の薬剤と比較して5mg OD錠では75.0%で「OD錠が飲みやすい」と答え、「味が良い」ことがその主な理由であり、利便性に関する理由「どこでも飲めるから良い」や「水がいらない」を上回った。一方味のしない10mg OD 錠では「飲みやすさ」は従来の薬剤と同率であった。このように小児においては服薬しやすいかどうかを決定する最も重要な因子は、味であることが分かった。
これらの結果から、エバスチンOD錠は小児通年性アレルギー性鼻炎の症状改善に有用性があり、特に5mg OD錠は味が良く、服薬コンプライアンス向上に十分寄与できると考えられた。
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