耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
Print ISSN : 0447-7227
ISSN-L : 0447-7227
頸部郭清術の嚥下機能に対する影響
安達 一雄梅崎 俊郎清原 英之白土 秀樹中島 寅彦小宗 静男
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 53 巻 5 号 p. 235-241

詳細
抄録

頸部郭清術の嚥下機能に対する影響について検討を行った。頸部郭清術を行う際に迷走神経咽頭枝を損傷すると咽頭筋麻痺によりクリアランスが低下する。今回の検討では再建例も多く、クリアランス低下に加え、喉頭挙上制限や、嚥下惹起が遅延することで、誤嚥のリスクが高まることが明らかとなった。そのため、極力迷走神経咽頭枝を温存すべきであると考える。

著者関連情報
© 耳鼻と臨床会
次の記事
feedback
Top