耳鼻と臨床
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[第30回日本嚥下医学会]輪状咽頭部通過側が患側から両側へ変化した左延髄梗塞の1例
佐藤 友里藤島 一郎高橋 博達片桐 伯真大野 綾黒田 百合石橋 敦子西村 立橋本 育子
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2007 年 53 巻 6Supplement2 号 p. S89-S93

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抄録
症例: 57歳、男性. 椎骨動脈解離性動脈瘤により左延髄外側梗塞を発症し入院。第31病日に施行した嚥下造影では食塊が健側は不通過で患側の左輪状咽頭部のみを通過した. また食塊は常に患側へ送り込まれやすかった. 間欠的口腔食道経管栄養とともに、バルーン訓練と左側臥位・頸部右回旋の条件でゼリー食からの段階的摂食訓練を開始した. 第87病日に施行した嚥下造影では食塊が健側の右輪状咽頭部も通過するようになっており、輪状咽頭部通過側が両側通過へと変化した. Wallenberg症候群では一般に食塊は健側輪状咽頭部を優位に通過する症例が多いといわれているが、中には患側優位の症例も認める. また咽頭への送り込み側は健側優位といわれている. 今回両側へ食塊を誘導し通過側を確認したところ患側から両側通過へ変化した. Wallenberg症候群の摂食訓練を行う際には送り込み側と通過側の両者を考慮に入れる必要があると思われる.
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