耳鼻と臨床
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[第30回日本嚥下医学会]一側咽頭筋麻痺に対する咽頭形成術の工夫とその意義
清原 英之梅崎 俊郎安達 一雄松原 尚子松山 勝哉小宗 静男
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2007 年 53 巻 6Supplement2 号 p. S94-S101

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抄録
今回われわれは、一側咽頭筋麻痺に対する外科的治療として、麻痺側咽頭壁を縫縮するとともに、腹壁ヘルニアの治療で用いるポリプロピレン製メッシュにて咽頭壁を補強する手術を考案した. 施行した症例は、2005年1月-2006年12月までに一側咽頭麻痺を含む嚥下障害例8例である. 嚥下反射の不良な2例では、術前より嚥下運動不全型の誤嚥を来したため、嚥下動態の変化の評価は困難であったが、その他6例では咽頭クリアランスの改善が得られた. 本術式では梨状窩のみならず、麻痺に応じて中咽頭から下咽頭までの壁のstiffnessを高めることができ、健側の嚥下圧を有効に作用させる点で優れていると考えられた.
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