2013年から2016年の3年間にセツキシマブ (Cetuximab, Cmab) を投与した頭頸部癌88症例のうち, 7症例 (8.0%) が間質性肺炎を発症した. 有害事象グレード3以上の重症は4症例で, 3症例 (3.4%) が死亡した. Cmab 治療が奏効 (完全奏効または部分奏効) した43症例のうち, 間質性肺炎は7症例 (16.3%) に発症し, 5症例は導入化学療法後に Cmab 併用放射線照射で根治を目指したプロトコールであった. Cmab 治療効果が不変もしくは悪化の45症例では生じなかった (0%). 治療強度が高いプロトコール, 治療効果が高い症例ほど, 間質性肺炎に注意する必要がある.