ランドスケープ研究
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谷津環境におけるカエル類の個体数密度と環境要因の関係
東 淳樹武内 和彦
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1998 年 62 巻 5 号 p. 573-576

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抄録

千葉県印旛沼流域の谷津環境に生息するカエル類について, 種および個体数と生息地の環境要因の関係について調べた。調査は, 1997, 98年5月から7月にかけて行なった。畦の上を歩き, 目撃したカエルの数と, 歩いた畦の距離, 周辺の環境要素などを同時に記録した。目撃種ごとの個体密度と環境要因との関係について分析した結果, 個体密度に影響を与えた要因として, 水田の暗渠排水施設の整備斜面の土地利用, 用水の取水方法, 水路の配置などがあげられた。ニホンアカガエル・トウキョウダルマガエルの生息は圃場整備による乾田化によって負の影響を受けやすいが, ニホンアマガエルは乾田化の影響を受けにくいことが明らかとなった。

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