ランドスケープ研究
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タイ国南東部におけるホームガーデンの景観構造と土地生産力の比較
大久保 悟武内 和彦奥村 真紀子
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1998 年 62 巻 5 号 p. 587-590

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抄録

湿潤熱帯地域の家屋周辺に見られるホームガーデンは, 持続的な土地利用形態の一種として近年注目されている。 本研究では, タイ南東部において農村集落の立地する土地条件を把握, 各立地におけるホームガ-デンの景観構造の相違を比較し, 各立地の潜在的な生産力評価を目的とした。 その結果多くの農村集落は丘麓緩斜面, 台地高位面, 砂堆列上に分布しており, それぞれ特有の種組成が確認され, 多様な種で構成されていた。 高木層の多様性から土地生産力を比較すると, 丘麓緩斜面と台地高位面で高く, 砂堆列で低いと示唆されたが, 低木層の多様性はいずれの立地でも高く, 伝統的な土地利用形態にもとついた, 新たな土地利用の展開が可能と考察した。

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© 社団法人 日本造園学会
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