ランドスケープ研究
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オルドス地域の緑化植物である沙柳 (Salix psammophila) の相対成長と群落現存量について
田中 安代増田 拓朗菫 学軍前中 久行
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1998 年 62 巻 5 号 p. 595-598

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抄録

中国内蒙古自治区オルドス高原で緑化に利用される沙柳について, 相対成長関係から現存量の推定を行った。 地上部現存量は低湿地で867 (g・m-2), 覆砂低地で408 (g・m-2), 地下部ではそれぞれ370 (g・m-2), 240 (g・m-2), であった。 年輪解析で, この値は7年間の生産量であることがわかった。 沙柳の根系の分布は, 立地条件により異なり, 低湿地は水平方向に, 覆砂低地では垂直方向に, 砂丘上では, 地表面近くと深さ50cm以上の部分に分布していた。 また, 所要の信用区間を得るために必要なサンプル数についても検討した。

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