抄録
本論では, 鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律に基づき設定されている猟区を利用する狩猟者数の規定要因等について考究するため, 猟区の利用状況, 猟区の設定状況及び特性, 猟区利用者や猟区設定者等の意向についての調査・分析を実施した。
調査方法は, 現地調査, アンケート調査及び資料調査等によった。その結果, 捕獲総数や県内の狩猟人口との相関関係が高いこと, 猟区の選択理由としては, 安全, 獲物の豊富さ, 案内人の有無等を挙げる人が多かったが, 捕獲率や案内人の有無等との相関関係は認められなかったこと等が明らかにされた。