腸内細菌学雑誌
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Bifidobacterium lactis LKM512株含有ヨーグルトのヒト糞便菌叢および便性改善に及ぼす影響
松本 光晴今井 哲哉廣中 貴宏久米 仁司渡辺 正利辨野 義己
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2001 年 14 巻 2 号 p. 97-102

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抄録

排便状況が不調 (4回/週以下) の健常成人30名 (男性5名, 女性25名, 平均年齢30.1歳) に, Bifidobacterium lactis LKM512, Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus LKM1759およびStreptococcusthermophilus LKM1742で調製したヨーグルト (LKM512ヨーグルト) を100g/日, 2週間投与した.なお, LKM512ヨーグルトにはL.delbrueckii subsp.bulgaricusおよびS.thermophilusの菌数4.7×108cfu/g; B.lactisの菌数5.2×107cfu/gを含有していた.LKM512ヨーグルト投与前に比べて排便回数は有意 (p<0.05) に増加し, 糞便水分含量の増加傾向も認められた.さらに, その中から無作為に7名を選出して糞便内細菌叢を検索したところ, LKM512ヨーグルト投与2週目にBifidobacteriumが有意 (p<0.05) に増加し, 総菌数に対する占有率も6.6%から17.0%に有意 (p<0.05) に増加した.一方, プラセボ (L. delbrueckii subsp. bulgaricusおよびS.thermophilusを5.0×108cfu/gを含有するヨーグルト) 投与では全ての試験項目でLKM512ヨーグルトと同様な傾向が認められたが, その変化には有意差は認められなかった.以上の成績は, LKM512ヨーグルト投与が便性や糞便内細菌叢の改善に有効であることを示している.

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© 財団法人 日本ビフィズス菌センター
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