腸内細菌学雑誌
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Pediococcus pentosaceus のヒトにおける大腸到達性および発酵野菜飲料摂取が健康成人の腸内細菌叢に及ぼす影響
久米村 恵齋藤 幹泰岡松 洋堂前 友子磯野 義員
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2002 年 16 巻 2 号 p. 139-143

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抄録
Pediococcus pentosaceus IDS 885 のヒトにおける大腸到達性および8種類の野菜濃縮液をPc.Pediococcus pentosaceus IDS 885 のヒトにおける大腸到達性および8種類の野菜濃縮液をPc.pentosaceus IDS88 5により発酵させた新規醗酵野菜飲料の摂取がヒト腸内細菌叢に及ぼす影響を調べた.成人男女12名に, 1白100gの醗酵野菜飲料 (生菌数5×108CFU/g) を4週間摂取させ, 摂取5白前, 摂取3白目, 摂取1週目, 摂取2週目, 摂取3週目, 摂取4週目および摂取中止1週目の糞便を回収し, Pc. pentosaceus IDS885 の菌数を調べた.また, 摂取前, 摂取4週目の糞便については細菌叢の検索を行った. Pc. pentosaceus IDS885 は, 摂取前いずれの被験者の糞便からも検出されなかったが, 被験物摂取期間中Pc. pentosaceus IDS885 は, すべての被験者から106~107CFU/g程度検出された.摂取中止により, いずれの被験者からもPc. pentosaoeus IDS885は消失した.醗酵野菜飲料の摂取により, 12例中8例においてBifidobacterium占有率は増加した.また, 摂取前Bifidobaoterium占有率が15%未満であった5名では, Bifidobacterium占有率は10.2±1.5%から21.7±12.8%へ増加し, Baoteroides占有率は69.2±12.5%から59.5±18.396へ減少した.これらのことから, Pc. pentosaceus IDS885は生きたまま大腸に到達することが明らかとなった.さらに, その菌株を用いた醗酵野菜飲料は, ヒト腸内細菌叢に対する改善効果を有することが示唆された.
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© 財団法人 日本ビフィズス菌センター
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