日本経営工学会論文誌
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オプション手法を用いた供給契約問題に関する研究
林 忠王 群智曹 徳弼
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2007 年 58 巻 5 号 p. 375-382

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抄録

本研究ではオプション手法を用いて.1つのサプライヤーと1つのバイヤーからなる供給契約モデルを提案した.販売シーズンは短く,製品の生産物流リードタイムは販売シーズンより長いと仮定し,販売シーズン中の需要は確率分布に従うと仮定した.従って.サプライヤーは1つの販売シーズンに対して1回の生産チャンスしか持たない.このような条件の下で,オプション手法を取り入れた供給契約モデルを用いて.バイヤーの利益を最大化するモデルを構築し,需要が一様分布に従う条件のもとで.最適なオプションの行使量,初期発注量およびオプションの購入量を解析的に導出した.また,提案モデルの有効性を検証するために数値実験を行い.提案モデルが新聞売り子モデルに比べて常に優位であることを確認すると同時に,各種パラメータを変化させたときの期待利益の変化について考察を行い,提案モデルが新聞売り子問題に比べて期待利益を数パーセント増やすことができることを示した.

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© 2007 公益社団法人 日本経営工学会
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