2014 年 65 巻 3 号 p. 191-200
クロスロードゲームは,ジレンマ状況における判断の多様性について学ぶカードゲームである.本研究では,このクロスロードゲームに基づいて,大学などの演習におけるチームワークの向上を目的としたソーシャルゲームを提案する.プレイヤーは,順に提示される設問に対してyesもしくはnoで回答する.そして多数派となったものが得点を得ることができる.つまり自分自身の意見を主張するのではなく,他者の考えを予想することが高得点に繋がる.このことによって,問題に対する多様な考え方に気づく機会をもつことになり,これがチームワークの向上に繋がると期待できる.