日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
多品目単一機械ロットサイズスケジューリング問題のQuasi-Variational Inequality法
村松 健児
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 43 巻 3 号 p. 161-178

詳細
抄録
この研究では"多品目単一機械ロットサイズスケジューリング問題のQuasi-Variational Inequality理論"において明らかにした基礎理論に基づいて, 問題の具体的な解法を提案する.すなわち, ある関数の集合のmaximum elementとして特徴づけられたこの問題の最適コスト関数u(x)=(u^0(x), ・・・, u^m(x))を求めるために, まず線形有限要素法によるQVI系の近似式を導く.次に適当なオペレータを定義して, これの不動点としてu^d(x)の数値解を求めるアルゴリズムを提案し, これが幾何収束することを示す.さらに, 収束を加速化するアルゴリズムを提案し, これが単調に減少して有限回で収束することを示す.これらのu^d(x)の数値を先の研究で導いた最適政策の式に代入して, 実際にスケジュールを生成する.この方法によって2つの例題を解いて結果を提示する.
著者関連情報
© 1992 公益社団法人 日本経営工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top