日本食生活学会誌
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岐阜県・愛知県・兵庫県・岡山県・広島県・徳島県の茶粥習俗の分布
早川 史子岡崎 章子猪口 智子鷲見 孝子韓 順子
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2008 年 19 巻 1 号 p. 75-82

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抄録

  2003年から2005年にかけて岐阜県, 愛知県, 兵庫県, 岡山県, 広島県, および徳島県における50歳以上の人を対象とした茶粥習俗調査および茶粥に関する文献調査を行い, 次のことを明らかにした。
  (1) 岐阜県では茶粥習俗はほとんど認められなかった。また, 愛知県, 兵庫県, 岡山県, 広島県, 徳島県における茶粥習俗は希薄であった
  (2) 茶粥が朝食で最もよく食べられたこと, 具材としてサツマイモが最も多く用いられたことなど, 和歌山県, 奈良県, 大阪府, 京都府, 滋賀県, 三重県, 佐賀県, 島根県および山口県と共通していた。
  (3) 茶粥の呼び名としてチャガユ・チャガイが最も多く用いられていたことは大阪府, 京都府, 滋賀県, 三重県, 佐賀県, 島根県および山口県と共通していた。

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© 2008 日本食生活学会
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