日本食生活学会誌
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豆腐の調理操作の違いによるMg, Zn, Cu含有量の変化
牧 充子時末 康子森 文平
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1999 年 9 巻 4 号 p. 81-85

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抄録
豆腐のMg, Zn, Cuの各含量を4メーカーの綿こし豆腐, 絹ごし豆腐, 計8種類について定量した.豆腐のMg, Zn, Cuの含量について浸漬・ゆでる・ほぐしてゆでるの3条件の調理操作による含量の変化を検討した.
(1) 未処理豆腐湿重量100g当たりのMg, Zn, Cuの含量
Mgは綿こし豆腐で30~73mg, 絹ごし豆腐28~56mg, Znは綿こし豆腐840~1147μg, 絹ごし豆腐710~1131μg, Cuは綿こし豆腐156~251μg, 絹ごし豆腐196~246μgであった. 各無機質ともに試料間に含量の違いがあった.
(2) Mg, Zn, Cuの調理操作による含量変化
原材料である未処理の豆腐の含量を100として各調理操作別含量の残存率を求めた結果から, Mgの残存率は非加熱操作の浸漬では綿こし豆腐87~97%, 絹ごし豆腐73~93%, 加熱操作のゆでるでは綿こし約80~96%, 絹ごし約67~92%, ほぐしてゆでるでは綿こし約32~75%, 絹ごし約40~52%であった.
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