抄録
ホテルアセットマネージャーの導入やコーポレート・ガバナンスの影響を受け、ホテルオーナーは権限を拡大してきた。米国ホテルマネジメント契約の現状を報告するとともに、多様なホテルオーナーを一括りにして議論することの限界を指摘し、契約がホテルオペレーターのインセンティブを削ぐ内容であってはならないことをバーリ=ミーンズの問題提起に立ち返り議論した。ホテルアセットマネージャーに期待される役割を検討し、マネジメント契約をオーナー・オペレーター間の儲けの分け前を問題にした議論から、あらゆるステークホルダーの問題として議論する必要があることを主張した。