抄録
本研究では、全国の都市・115 自治体の168 のまち歩きガイド組織を対象とし、アンケート調査およびその結果をもとにした数量化理論Ⅲ類とクラスタ分析を行うことで、若手ガイドが多く活動している組織の特徴とガイド個人の特性と意識を明らかにした。結論として、『若手(50 代以下のガイド)』の参加促進方策のひとつとしては、「『若手』も気軽に参加でき、知識の吸収欲を満たせるような、ガイドの前段階となる装置を用意すること」が提案できたとともに、ガイド活動は、より自地域への愛着を増幅させ、更なる地域活動への参画を促すものにもなりうることがガイド個人へのアンケート結果より推察された。