抄録
本稿では、自治体政策における首長等の執行部及び議会双方の重要性に鑑み、自治体が政策の推進あるいはその財源根拠となる予算において、議決権等、時には大きな影響力を持つ議会側の執行部へのアプローチの一つである(議会での)質問という視点に関して、富山県の観光政策を事例にした基礎的分析を行った。本調査からは、観光政策は、一定の(増加傾向にある)予算規模や継続的な議会質問から、県政策において、ある程度重要であるとの認識が継続されているものと考えられる。また、議会側の視点からは、重要だと判断される政策には、質問も比較的継続的に行われているが、イベントや新規オープン等の場合は、継続的政策より、質問が多くなる傾向があること、また、インバウンドの観光産業に占める大きさは拡大しつつあるが、議会質問での特徴的な変化は、現時点では、まだあまり見受けられないこと等が判明した。