観光研究
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29 巻 , 1 号
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論文
  • 丸上 雄哉, 出口 敦
    2016 年 29 巻 1 号 p. 5-16
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/03/30
    ジャーナル オープンアクセス
    昨今のエコツアーの流行•乱立により、国立公園においても環境保全の観点の抜け落ちたエコツアーの発生や、プログラムが差別化されないことによる「俗化」と観光客に飽きられる「陳腐化」に伴う、集客力の低下が懸念される。本稿では、国立公園におけるエコツアーの定着と発展に向けた情報提供と、持続的運営に向けた観光計画立案の支援を目的に、知床と屋久島の両国立公園を事例として、エコツアーの類型化と役割の整理を行った。また、環境•人材•事業の各観点からエコツアーが地域内で持続的に機能する条件を抽出するとともに、俗化•陳腐化対策としてのプログラムの新設•更新プロセスを整理し、その必要性を示した。
  • 杉本 興運
    2016 年 29 巻 1 号 p. 17-28
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/03/30
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究はイベント開催時における訪問者の移動や流動の側面からイベントの効果を評価する。研究対象は上野公園で開かれたフェスティバルである。現地での行動調査から198 グループ分のGPS ログと個人・グループ属性のデータを取得した。訪問者の流動ネットワークでは、フェスタ会場への流入が非常に大きかった。また、ゾーン別滞留時間のデータから訪問者を2 つのクラスターに分類した。1 つ目はフェスタ会場だけに訪れるパターンが最も多く出現した。2 つ目は上野動物園が主目的地でフェスタ会場は副次的訪問先であった。このように、イベント開催が訪問者の行動に影響し、特徴的な移動のパターンを誘発した。
  • 伊藤 節子
    2016 年 29 巻 1 号 p. 29-41
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/03/30
    ジャーナル オープンアクセス
    近代の山鉾巡行は、明治維新後、寄町制度が廃止になり山鉾巡行を支える経済的基盤が崩壊した。この危機に対し、土田作兵衛は、清々講社なる祭礼組織を構築した。その構想は、氏子から公平に賦課しそれを山鉾町に公平に分配することであった。また、山鉾町には、「例年懈怠なく山鉾を出すへき」と全山鉾が巡行することを目指し、見物人の期待に答えようとした土田の功績によるものが大きいことが明らかになった。すなわち、観光や経済に及ぼすことを理解していた。一方、1923 年山鉾町とのパイプ役となり、京都市から補助を受ける。また、関係者は集客に努め山鉾巡行の観光的価値を高めたといえる。
研究ノート
  • 青木 卓志
    2016 年 29 巻 1 号 p. 43-50
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/03/30
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では、自治体政策における首長等の執行部及び議会双方の重要性に鑑み、自治体が政策の推進あるいはその財源根拠となる予算において、議決権等、時には大きな影響力を持つ議会側の執行部へのアプローチの一つである(議会での)質問という視点に関して、富山県の観光政策を事例にした基礎的分析を行った。本調査からは、観光政策は、一定の(増加傾向にある)予算規模や継続的な議会質問から、県政策において、ある程度重要であるとの認識が継続されているものと考えられる。また、議会側の視点からは、重要だと判断される政策には、質問も比較的継続的に行われているが、イベントや新規オープン等の場合は、継続的政策より、質問が多くなる傾向があること、また、インバウンドの観光産業に占める大きさは拡大しつつあるが、議会質問での特徴的な変化は、現時点では、まだあまり見受けられないこと等が判明した。
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