観光研究
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論文
東日本大震災の震災遺構で活動する語り部ガイドの成立及び活動の経緯
―宮城県石巻市の語り部ガイドを対象にSCATによる分析を通して―
西坂 涼 古谷 勝則
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 29 巻 2 号 p. 17-28

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抄録
東日本大震災の震災遺構に来訪者を案内する語り部ガイドは、震災伝承や復興ツーリズムにとって重要な役割を果たしている。本稿では、宮城県石巻市の震災遺構で語り部ガイドを行う地域住民2 名を対象としてインタビューを行い、活動に至った経緯や活動の経過についてSteps for Coding and Theorization(SCAT)による分析を行った。分析の結果、2 名分のストーリーライン及び【語り部ガイド活動の成立及び活動】、【語り部ガイドが抱える課題】、【語り部ガイド活動の展開の可能性】に関する理論記述を得た。これらよりさらに追求すべき点や課題を7 点に分けて整理した。
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© 2018 日本観光研究学会
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