観光研究
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論文
飲食店における地域空間体験の典型的構造に対する観光者の選好構造
―大分県由布市由布院地区での試行的研究―
横関 隆登 下村 彰男大竹 芙実
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 29 巻 2 号 p. 5-16

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抄録
地域における観光消費を拡大するためには、個々の事業者に限らず、地域として総合的に解決すべき課題からの検討も必要である。本研究は、観光者を対象に、飲食店における地域空間体験の典型的構造に対する観光者の選好構造を明らかにし、これを基に観光を活用した地域活性化に向けての連携のあり方に論点を見出すことを目的とする。その結果、飲食店における地域空間体験の典型的構造は、観光客と料理と店舗との関係から、“生産地”、“生産者”、“屋内”、“屋外”、“精算”の5 つの概念を見出した。観光者の“精算”意識が向上するときに“屋外”と“生産地”の複合的な組合せが関係していることが明らかになった。
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© 2018 日本観光研究学会
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