観光研究
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論文
観光経験と観光地関与がライフスタイル移住意図へ及ぼす影響
小原 満春
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 32 巻 1 号 p. 33-46

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抄録
ライフスタイル移住とは自己実現のための移住形態をさし、移住前の観光による訪問が移住意思決定に影響を与えているとしている。この知見に基づき、観光経験からライフスタイル移住の意図が形成されるまでのプロセスについて、定性的調査に基づくモデルが構築されている。本研究の目的は、このモデルを定量的に検証することである。検証方法として、消費者行動における「関与」を適用し、共分散構造分析を用いてモデルを検証した。その結果、観光によって自己の成長を感じるポジティブな経験をすることが訪問先との感情的つながりを強め、そのつながりが移住意図に影響することが明らかになった。
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© 2021 日本観光研究学会
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