観光研究
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研究ノート
果樹等を資源とした農村観光地域における旅行者の特性と現地行動
―山梨県甲州市勝沼地域を事例として―
菊地 淑人髙橋 瑞季
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 32 巻 1 号 p. 61-68

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抄録
農村観光では、農産物がもつ観光的特性が観光地域における観光目的・行動等にも影響を及ぼすと考えられる。本稿では、国内有数のブドウ・ワイン産地である山梨県甲州市勝沼地域を対象に、「高付加価値の果樹」を資源とする観光地域における旅行者の特性や現地行動を検討した。その結果、ブドウ購入が来訪者の主要な来訪目的のひとつとなっており、その傾向はリピーター層ほど強く、購入を目的とする層は域内の回遊性も低いことなどが指摘された。他方、レンタサイクルを用いた旅行者は、時期に応じた地域の観光資源を回遊していることが明らかとなった。高付加価値の果樹を資源とした農村観光は、購入が来訪の目的化することでリピーター獲得につながる一方で、観光行動の充実には域内交通手段の整備等を通じた面的な回遊の向上が課題として指摘できる。
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© 2021 日本観光研究学会
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